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住宅ローン減税をフル活用するのに必要な年収は?

住宅ローンには減税制度があり、10年間は残金の1パーセントが所得税と住民税から減税されます。現在は住宅ローンの金利が1パーセント以下なので、銀行に支払う金利以上に減税効果を受けることができます。つまり、頭金を頑張って貯めるよりもローンを借りた方がお得です。

ちなみに3パーセントの金利で35年借り続けると、元金の1.6倍払うことになります。福利って怖いですね…

 

年収が多い人は税金もたくさん払っているのでよいですが、年収が低いは払っている税金が少なく割引しきれない場合があります。国土交通省のHPが図付きで分かりやすいです。

sumai-kyufu.jp

 

住宅ローン減税をフル活用するのに必要な年収は?

具体的にいくらまで借りても目一杯減税効果を受けることができるのか、計算します。

1年の最大控除額は40万円です。これは消費税10%にUPしても変わりません。つまり10年で最大400万円の控除を受けることができます。所得税から控除できない分は住民税からも最大年13.65万円まで控除を受けることができます。

 

住宅ローン減税を満額受けるために必要な所得税を計算してみます。

最大控除額40万円 - 住民税13.65万円=必要な最低所得税26.35万円

 

所得税26.35万円以上の減税を受ける為には、課税所得が年608万円以上必要

 

住民税の計算は複雑ですが、全国どこでも課税所得の10%くらいの様です。

13.65万円以上の住民税を払うのは、課税所得137万円以上となり、前記の課税所得年608万円以上払っている人は全員クリアします。

internet.watch.impress.co.jp

 

あとは課税所得から年収への変換が必要です。家庭によって控除金額が違うため一概には言えませんが、一般例を記載します。

前提条件:妻(収入なし)・子供1人(高校生以下)

年収300万円:課税所得33万円

年収400万円:課税所得92万円

年収500万円:課税所得157万円

年収600万円:課税所得222万円

年収800万円:課税所得366万円

年収1100万円:課税所得613万円

 

住宅ローン控除を10年間で400万受けるには年収1100万円以上必要です。

なかなかの高収入です。年収1100万円以下の人は、住宅ローン減税を受けている10年間は繰り越し返済をしない方が得になります。(金利が1%以下の場合)

 

<参考>

年収⇒課税所得の換算表 : 社員に信頼される退職金・企業年金のつくり方

 

年収とローン残高のベストなバランスは?

自分の年収に対しベストなローン残高はいくらか計算します。ここでのベストとは住宅ローン控除を最大限活用できることを指します。

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年収が増加していくことも考慮に入れなければいけませんが、仮に3000万円のローン残高がある人は1%に当たる30万の控除を受けようと思うと年収は1000万以上必要です。年収次第では住宅ローン控除をうけている期間でも繰り越し返済するメリットはあることがわかりました。