私は「カタログギフト」の優待が大好きで銘柄選定の際も注目しています。プレミアム優待倶楽部はカタログギフト同様に好きなものが選べる優待です。今回はプレミアム優待倶楽部ポイントの価値(1ポイント何円相当?)を検証したいと思います。
プレミアム優待倶楽部とは?
プレミアム優待倶楽部は、株主の「デジタル化」と「ポイント機能」を併用した新しいサービスです。株主は、株主会員専用サイトであるプレミアム優待倶楽部に登録することによって、保有株数や保有期間に乗じて増加する「優待ポイント」と企業とのコミュニケーション活動によって付与される「プレミアムポイント」を取得することができます。
引用元:WILLs
プレミアム優待倶楽部とは、株式会社ウィルズが運営する株主会員専用サイトです。導入企業から優待としてポイントをもらい、ポイントに応じた商品を選択することができます。
プレミアム優待倶楽部のメリット
私が考えるプレミアム優待倶楽部のメリットを紹介します!
・ポイントの合算ができる
プレミアム優待クラブを採用している企業は約50社。企業ごとにポイント効率の良い株数を保有すれば効率的に高額商品を狙えます。
HPでは採用企業やポイントがもらえる月を調べることができ便利です。
・対象商品が膨大
カタログギフト優待で有名なオリックスやKDDIの商品数は100点以下です。これでも十分多くて魅力的ですがプレミアム優待クラブは3500点以上の商品から選ぶことができます。
上場企業にとってのメリット
1. ポイント付与による個人株主の増加および、 長期安定保有の促進
2. 個人株主増加に伴う、出来高の増加
3. 電子版事業報告書、IRニュースなどを 株主に配信
4. 議決権行使の促進(改ざん耐性に優れたブロックチェーン技術を活用)
5. 株主デジタル化による 株主管理コスト(郵券代等)の圧縮
引用元:WILLs
独自のカタログギフトを作成するには時間とお金がかかります。プレミアム優待倶楽部を採用することで企業のコストを低減し、株主へ付与するポイントを増やすことが出来れば配当利回りが高くなり個人投資家から注目されやすくなります。また、プレミアム優待倶楽部のHPでは採用企業を紹介しており企業の知名度アップも狙えます。
株主優待ポイント=WILLsCoin
複数の企業からもらった優待ポイントをWILLsCoinに交換して共通化し使用します。ポイントが足りない場合はクレジットカードで支払うことも可能。その場合は1WILLsCoin=1円換算になり、2%のWILLsCoinのポイント還元があります。ポイントには有効期限があり最終利用から1年間で失効するため注意。
1ポイント=何円相当か検証
ここで紹介されている商品を検証します。
①SWITCH スーパーマリオパーティ(7,200WILLsCoin)
②SWITCH 大乱闘スマッシュブラザーズもあります(8,200WILLsCoin)
③キャプテンスタッグの屋外テント(3万5,000WILLsCoin)
④ロボット掃除機ルンバ(7万5,000WILLsCoin)
値段がはっきりしているSWITCHのソフトで検証します。
①6,578円 = 7,200WILLsCoin
⇒1WILLsCoin当たり 0.91円
②7,920円 = 8,200WILLsCoin
⇒1WILLsCoin当たり 0.96円
定価の計算なので、割引やポイント還元を考慮すると1ポイント=0.9円くらいでしょうか。長期優待で1.1倍になると1.0円相当の価値で使用できる感じです。
優待の廃止・改悪される可能性が高い
残念ながらプレミアム優待倶楽部は廃止・改悪される可能性が高いといえます。採用企業は企業独自の優待を持たない中型~小型株が多く、知名度UPの為に優待を採用する一方、業績悪化により廃止せざるならない事態に陥ることも多いようです。
例えば飲食店が自社クーポンを発行する場合、企業が実際に負担する金額はクーポンの金額よりもかなり小さく、また来店して貰うことでお金を落としてもらうことが期待できます。カタログギフトやプレミアム優待倶楽部ポイントは株主のメリットが大きいが企業のメリットの少ない優待といえます。