トヨタの自動車サブスクであるKINTOについて、金銭的なメリットがあるのか?メリットがあるのはどんな人なのかを解説します。
KINTOって何?
トヨタの自動車のサブスクリプションサービス。車両本体、メンテナンス費用、車検、税金、保険など全て込みで初期費用0円で利用可能。
KINTOをお得に使えるのはどんな人?
まず本記事の結論です。以下のような人はKINTOに向いています。
・3~5年程度で新車に乗り変えたい
・年齢 もしくは保険等級が低く自動車保険料が高額
・手元に資金を残しておきたい
・社有車等、経費計算を簡単にしたい
詳しく解説します。
KINTOは購入するよりお得なの?
KINTOを使うか判断するために一番重要なのは「購入するよりもメリットがあるのか?」ではないでしょうか。今回はVOXYを例にして金銭面を中心に検討します。
ヴォクシー シミュレーション|【KINTO】クルマのサブスク、トヨタから
ヴォクシー HYBRID S-G 7人乗り
車両価格:3,440,000円(トヨタHPより)
オプションなし。初期費用フリープランの月額利用料は
3年:60,940円
5年:56,650円
7年:54,010円
リース期間別 1年あたりの車両本体費用
リース期間別の車両本体費用で考えます。KINTOはメンテナンス費用や部品交換代も月額利用料に含まれており長期で乗るほど恩恵を受けます。概算ですが以下の表のとおり長期になるほど1年あたりの車両本体費用は下がります。
しかし、新車時と6年目の1年間では車両の価値が同じとは言えません。7年乗ってしまうと車両本体費用は新車購入費用を超えてしまいます。しかも車両の所有権も得られません。KINTOは長期で借りる金銭的メリットは無いことが判ります。
リース期間を3年と7年で比較すると年間約13万、1ヵ月当たり1万円程度の差です。車が経年劣化していることを考慮すれば、KINTOは短期間で新しい車に乗り換えたい人に適していると言えます。
◆算出条件
月額利用料:KINTOシミュレーション値。初期費用フリープラン。オプションなし。
リースに含まれる諸費用:概算
車両保険:ソニー損保で概算。条件は20等級、30歳以上、ゴールド免許、年間予想走行距離7000km以下
自動車保険料が高い人はメリット大!
自動車保険は等級、年齢等で大きく料金が異なります。KINTOの月額利用料には自動車保険料含まれており保険料が高額な人ほどメリットは大きくなります。ヴォクシーを例に保険料を見積もります。
パターンA
パターンB
参考:トヨタ ヴォクシーの保険料っていくら?|ソニー損保
自動車保険がパターンAの場合、車両本体費用は年額528,000円(月額44,000円)となり実質的な車両本体費用は安くなります。
KINTOのデメリット
・リースの為、乗換時の下取りが無い
・契約期間が決まっている(買取制度は無し)
・保険の等級を引き継げない
・走行距離に制限がある
・中途解約時は解約金が必要
・喫煙、ペット等、利用制限がある
・原則改造不可